□社名「ノズルネットワーク」とは
事業をそのまま社名にしました。世界中のノズルユーザーとノズルメーカーのネットワークを築くことができれば、現在のノズル市場にない大きなシナジー効果が生まれ、さらにネットワーク全体でWin-Winの関係が築ければと願い社名を「ノズルネットワーク株式会社」にしました。またそんな私の願いを支持してくれる我が社のスタッフは私の一番の自慢です。いつも前向きな考えを持ち、絶えず新しいことに挑戦して、自らのスキルアップに惜しみなく努力を重ねています。
□世界で初めてのビジネスモデル
一般的にスプレーノズルは余り知られていませんが、実は世界中のあらゆる産業で使われており、しかも必要不可欠な部品なのです。世界中にはたくさんのスプレーノズルメーカーがあります。ところが、ほとんどのユーザーは2、3社のメーカーしか知らないといっても良いほど情報の入手が難しい業界でもあります。これからの地球環境の維持、産業の発展、人々の生活の向上を図るためには、絶対に世界のスプレーノズル情報のワンストップが必要だと思います。ところが、スプレーノズル業界ではその情報を一括で提供するサービスが全くありません。そこで世界中からスプレーノズル情報を収集してデータベースを構築し、インターネットで世界中の人が情報検索できるようにすれば、あらゆる産業技術の向上に役立つと考えたのです。スプレーノズル業界では夢のまた夢のような事業計画ですが、もし実現すれば直接または間接的に、世の中に広く貢献できると思えばやりがいを感じます。そのアイデアが世界初のビジネスモデル「世界ノズル検索システム」で、いわゆるスプレーノズル市場のオン・デマンドですね。経済産業省や兵庫県および関係団体のご支援をいただき、
2年間の研究開発の末、2003年にようやく世界へサービスを開始することができました。さらにビジネスモデル第2バージョンの「バーチャルスプレー実験室・SVS」を開発し、2005年11月にサービスを開始しました。これでユーザー様は必要なノズルを世界から瞬時に検索し、しかもオンラインでご希望のノズル配列でスプレー実験が可能になりましたので、設計ミスが未然に防げ、またより効果的なノズル配置が手軽にできるようになりました。今は第3バージョンの開発を進めています。
□‘苦難は成長のチャンス’
これまでの開発事業を通じてこの言葉を実感しています。我が社の開発業務は毎日が新しい壁(課題)に向かうことから始まります。試行錯誤の末にその壁を乗り越えるアイディアが生まれたときは、自分自身も事業ノウハウも成長しています。だからこの3年間で国内外に多くの特許を申請するほどの独自技術を得たのでしょう。これから我が社は企業規模の拡大を目指すよりも、この独自技術を生かして社会への貢献度を高めることを優先してゆきたいと考えています。
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